分かってはいたものの、ショックです。

文芸誌「新潮」の連載「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」を時々読んでいました。
これまで音楽以外のことについて、多くを語られなかった方だと思うのですが、

　―　そして、残された時間のなかで、『音楽は自由にする』の続きを書くように、自分の人生を改めて振り返っておこうという気持ちになりました。―

というコメントにあるように、病気のことや家族のこと、普段の生活について、触れられています。

Merry Christmas Mr. Lawrence / Ryuichi Sakamoto - From Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022

とても静かで、一音一音を慈しむような演奏です。

ニューヨークにある、ご自宅前。

「ーそして試しに（自然に還すための実験）と称して、野ざらしの状態でピアノを庭に置いてみることにしました。…このままどう朽ちていくのかーそれは、ぼくたち人間のあるべき老い方とも繋がるように感じます。」

長い闘病生活、ほんとうにお疲れ様でした。ご冥福をお祈りいたします。